長期優良住宅とは?

これまでの日本における木造住宅の寿命は
20年から30年程度とされ、欧米諸国と比べて
かなり短いだけでなく、建て替えによる廃棄物、
資源の浪費、建築時のエネルギー消費など、
さまざまな問題を抱えていました。

さらに、長期の住宅ローンを払い終われば
すぐに建て替え問題に直面するなど、
消費者個人にも大きな経済的負担が
のしかかる状況となっていました。

そのため、子や孫の代まで
住み続けられるような
質の高い住宅をつくり、
それをできるだけ長く使うとともに、
中古市場での流通性を高めようという
観点から整備されたのが
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」
(平成21年6月4日施行)であり、
その基準によって認定された住宅が
「長期優良住宅」です。


長期優良住宅の主なポイント(木造一戸建て住宅の場合)

□ 劣化対策(少なくとも100年程度はもつことを想定)
□ 耐震性(建築基準法レベルの1.25倍以上または免震構造)
□ 維持管理・更新の容易性
   (内装や設備の清掃・点検・補修・更新など)
省エネルギー性(断熱性能など)
□ 居住環境
   (地域内における良好な景観形成や、まちなみとの調和など)
□ 住戸面積(原則として75平方メートル以上)
□ 維持保全計画
   (将来を見据えた定期的な点検・補修などの計画)