足かせにもなる住宅ローン

「住宅ローンは55歳までに返せる範囲で組みましょう」
「住宅ローンは55歳までに返しましょう」

昔ほどではないものの、持ち家神話が
今も根強くあって、ご家庭によっては
住宅取得が優先順位の高い「夢」に
挙げられることも少なくありません。

しかし、「夢」である住宅を
取得することだけに頭がいきすぎてしまい、
家計としてのバランスを欠くような、
無理のある住宅ローンを
組んでしまうケースが目に付きます。

身の丈に合わない住宅ローンを組んだ瞬間から、
夢だったはずの「家」が人生の重荷、
足かせになってしまうことがあるのです。

悪くすれば、子どもの進学や、定年後は
のんびり趣味に生きることをイメージしていた
人生設計が根本的に狂ってしまう可能性も……。

緊急時の集合場所を確認しておく

避難所に行かなくてはならなくなった場合を想定して、
日ごろから、家族と避難場所・集合場所について
確かめ合っておきましょう。

入手できる情報、物資の多さから、
やはり、みなさんがお住まいの自治体が
指定している避難場所がベストだと思います。

自宅へ辿り着くルートをシュミレーションする。

電車がストップして、帰宅するには
歩くしかないという事態に備え、
どのルートを通れば帰宅できるかを
いくつか調べておきましょう。

幸運にも、誰かの車に相乗りできることだって
あるかもしれません。

そんなとき、道順をあらかじめ
シミュレーションしてあると、
慌てずにすみますよね。

災害用伝言ダイヤルを試しておく

震災時に家族が連絡を取り合う方法として、
最も手軽なのが携帯電話でしょう。

ただし、散乱した家具などにまぎれて
紛失、バッテリー切れ、混線などの
事態も考えられます。

そこでおすすめなのは「171」などの
災害用伝言ダイヤルです。

念のため加えておきますが、もちろん無料。

これ、名前は聞いたことがあるけれど、
使ったことはないという方が
ほとんどではないでしょうか?

実は、毎月1日には体験利用が可能で使い方もカンタン。

「171」にかけてガイダンスどおりに操作すれば、
録音、あるいは録音された伝言の再生ができます。

固定電話、携帯、PHSなどどんな電話でも使えますよ。

ただし、いくらカンタンでも家族全員が
使い方を分かっていなければ
連絡を取り合うことはできません。

必ず全員で試しておいてください。

家具のレイアウトを見直す。

これから家を新築する方なら、理想的なのは、
寝室の収納はウォークインクロゼットや納戸、
造作収納などにしてしまうことです。

これなら「倒れてくる」ことを
心配せずに済みます。

お住まいの家で工夫するなら、
寝ているときに倒れても、
身体を直撃しないような場所に家具を置く、
倒れてくるような場所には寝ない、などです。

倒れた家具が邪魔になって
部屋から出られなくなるケースも考えられるので、
出入口近くに倒れないような配慮も必要でしょう。

できれば、寝室には倒れそうな高さの家具を置かない、
置くのなら家具転倒防止金具を使う、
他の部屋に移せないかなどを検討してみましょう。

買い置きやストック

普段食べている缶詰やレトルト食品、
即席めんなどをちょっと多めにストックしておきましょう。

ラップも多めにストックしておきましょう。

食器に巻いて使うと、食器を洗う水が不要になるうえ、
ゴミも案外少量で済みます。

水槽にいつも水を張っておく。

カンタンに手を付けられるところからいえば、
オススメなのは、お風呂の残り湯をとっておくこと。

残り湯は洗濯に使ったらすぐ浴槽に水を張り、
夜に沸かすように習慣づければ、
断水した場合でも、手を洗う程度の
きれいな水が確保できます。

事実、阪神淡路大震災のときに
この方法が役に立ったご家庭もあると伺いました。

あの震災が発生したのは1月の寒い時期。

朝に水を張って日中に上昇する気温で水温を上げ、
夜に追い焚きするというエコ目的での水張りだったようですが、
結果的に防災用水を確保することができたのです。