1,000万円まで無税になる贈与税の非課税制度も年内で終了
2011年末を境に大きく変わる税制として、
「贈与税の非課税制度」も挙げられます。
「贈与税の非課税制度」とは、
実の親や祖父母から
住宅取得資金を贈与された場合に
1,000万円までは非課税になるというものです。
贈与税の基礎控除分を含めると、
1,110万円まで贈与税はかかりません。
この特例は、年内に贈与を実行して、
翌年の3月15日までに取得した住宅に
入居することが条件になっています。
仮に、来年以降に1,110万円を贈与すると、
275万円の贈与税がかかってしまいます(※)。
差し引き835万円しか使えないということです。
親からの資金援助を活用するなら、
年内の実行がベストということになります。
※相続時精算課税制度を利用しないと仮定。
贈与税額の計算:(1,110万円−110万円(基礎控除))
×40%−125万円=275万円
この他に、2011年末までに期限が来る優遇税制としては
「特定のマイホームの買いかえ特例」や
「マイホームを買いかえた場合の譲渡損失の損益通算
および繰越控除の特例」などがあります。
自宅を売却して買いかえを検討している場合には、
この特例が関係してくるかどうか、
早めに検討しておいたほうが良いでしょう。
特例の中身については税理士等、
専門家にご確認ください。