とりあえず契約は絶対にNG!

同じ住宅の契約でも、賃貸の場合には
手付金のニュアンスが若干異なっていて、
「(契約するかどうかはまだ確定していないが)
とりあえず物件を押さえてもらうためのお金」として
取り扱われているケースもあるようです。

しかし、売買契約の場合の手付金は
「契約が成立したこと」を前提として
授受されるものであり、決して物件を
押さえることが目的のものではありません。

売買契約の前に購入の意思を示すためのお金としては、
「申込み証拠金」や「交渉預かり金」などがありますが、
これらは契約が成立しなければ全額返金されるものです。
(預かり証などにその旨の記載があることを確認してください)

この申込み証拠金や交渉預かり金と
手付金との性格の違いをよく理解しておくことが大切です。

売買契約締結という行為の意義について
あれこれと説明しましたが、いずれにせよ
「とりあえず契約して、後でよく考える」も
「とりあえず契約して、後から家族に相談する」も
「物件を押さえてもらうために、とりあえず契約する」も、
どれも絶対にNG。

売買契約には最大の慎重さをもって
向き合うことが求められます。