家具の転倒や食器の落下を防ぐには
ただし、耐震等級の高いマンションや
制震・免震構造の建物でも、
まったく揺れないわけではありません。
免震構造の場合は、建物の形状によっては
大きくゆっくりとした揺れが長く続くケースもあるようです。
阪神大震災のときには建物が倒壊しなくても、
倒れてきた家具などによって被害を受けた人も
少なくありませんでした。
家具や家電の転倒による被害を防ぐには、
突っ張り棒などで固定する方法が有効です。
ただし最近のマンションは二重天井に
なっているケースが多く、せっかく固定しても
強い力がかかると外れてしまうことも考えられます。
家具を固定する場合は、梁などのコンクリート部分で
突っ張るように場所を確認しましょう。
大きな家具を置かなくても生活できるように、
備えつけの収納が豊富なマンションを選ぶのも
対策のひとつです。
キッチンの吊り戸棚から食器が落ちてくる
危険もありますが、戸棚の扉が地震の揺れで
ロックされる「耐震ラッチ」が付いてれば
安全度は高まります。
またマンションの玄関扉が地震のときに
開かなくなる事態を防ぐため、建物がゆがんでも
扉を開け閉めできる「耐震ドア」を採用する
物件も少なくありません。