建物の損傷も防げる制震・免震マンション

地震による建物の損傷を最小限に抑える
方策としては、以下の2つが考えられます。

(1)耐震性能の高いマンションを選ぶ
(2)制震・免震構造のマンションを選ぶ

このうち(1)については、住宅性能表示制度の
耐震等級をチェックすることで識別が可能です。

この制度は義務ではありませんが、
多くの分譲マンションで導入されています。

等級は1から3まで3ランクあり、
数字が大きいほど耐震性能が高いことを表します。

ただし、現状では建築基準法レベルを満たす
等級1の物件が大半で、等級2以上のマンションは
さほど多くはありません。

(2)のうち制震構造とは、建物の中に
ダンパーやおもりなどの制震装置を組み込み、
地震の揺れを素早く制御して建物の揺れを抑えるというもの。

これに対し、基礎と建物の間に
ゴム製などの免震部材を設置し、
地震の揺れを建物に伝わりにくくするのが免震構造です。

どちらも採用しているマンションは限られますが、
地震による建物の損傷を最小限にとどめる効果はあるでしょう。