返済期間の決め方

欲しいマンションが決まり、
住宅ローンの借入希望額が決まれば、
住宅ローンの返済プランニングと進みますが、
この段階であなたが自分の
毎月返済可能額を把握できていなければ、
ほぼ間違いなく35年の返済プランが提示されます。

理由は簡単。

これまでみたように35年という最長期間で組めば、
毎月返済額が最少になり、負担感が減るからです。

ところが、この段階であなたがご自身の
毎月返済可能額を把握していれば、
その金額に見合った返済期間のプランを
試算することができるのです。

返済プランはひとつだけ試算して
決めるものではありません。

最長返済プランとジャスト期間のプランを比較し、
より自分のライフスタイルに合ったものを選択すべきです。

返済期間は1年刻みで設定できるので、
両者の折衷案というプランニングもできます。

お勤めの方の場合には、定年までに
完済することを想定して試算する方法もあります。

例えば、定年が60歳で現在35歳ならば、
まずは25年の完済プランを試算。

その金額が毎月返済可能額よりも多かったならば、
少しずつ長くし返済可能な金額に近づけていくという方法です。

先の(例2)で考えてみましょう。

最初に最長プランの低い金額107,248円を見てしまうと、
それより短期の返済プランは
どうしても毎月返済額が高く思え、
期間を短くすることに抵抗感が出てしまいます。

ところが最初に定年完済・25年返済プランの
134,585円を目にすると、27年、28年と
返済期間を延ばすに連れて毎月返済額が
下がるため気持ちも楽ですし、結果的に
返済期間を短く組めるケースが多くなります。