返済期間を短くすることの留意点

自分の毎月返済可能額に
ジャストな返済期間を設定することは、
総返済額を抑えるにも、
短期返済においても大変有効です。

ですが、いくつか注意しておくべきことがあります。

一つは、「一旦、返済期間を短く組んだなら、
よほどのことがない限り延ばせない」ということです。

「20年返済でスタートしたが家計が苦しく、
期間を延長して返済額を下げたい」という要望には、
原則応じてもらえません。

だからこそ、今と将来の家計に無理のない
毎月返済可能額を慎重に算出しなければならないのです。

そのような場合は、当初は毎月返済額に余裕のある
長めの返済期間でスタートし、大丈夫だとわかれば
金融機関に条件変更を申し出、可能な範囲で
毎月返済額を増額して返済期間を短くする方法があります。

他にも、手元のまとまったお金を使って
借入元本の一部を繰り上げ返済し、
返済期間を短くする方法などもあります。

その他、毎月返済可能額を設定する際の注意点としては、
毎月の収入から支出を引き算した数字と
同額に設定するのではなく、将来の支出の増加、
教育費の増加、変動金利の場合は金利の上昇分等の
のりしろを見込んでおきたいという点です。

1年でいくら支出が増額するか、と考えると難しくなります。

まずは、家計支出の項目をピックアップし、
将来の金額が変動するものとしないものに分類。

変動するものはどれくらい変動しそうかを試算し、
足し算します。

そうすると現在の毎月返済可能額に見込むべき金額がわかり、
現在と将来の家計によりジャストサイズの
毎月返済可能額を把握できます。

ぜひチャレンジください。