頭痛、めまい、意識低下・・・人体を襲う数々の悪影響
シックハウス症候群の元凶となる化学物質が、
建材のどの部分に使われることが多く、
なおかつ、私たちにどんな悪影響をもたらすのか、
ご紹介します。
●ホルムアルデヒド
合板の接着剤など、安価なため
建材に広く用いられています。
刺激臭があり、人が臭気を感じるのは
0.08ppmあたりの濃度からといわれています。
濃度が高くなると、目・鼻・喉などに刺激を感じ、
流涙・くしゃみ・咳・吐き気などを
もよおすことがあります。
●アセトアルデヒド
木材からの発生、あるいは接着剤や塗料からの
生成反応による発生などがあります。
(ちなみにタバコの煙にも含まれています)
高濃度のアセトアルデヒドは
人の皮膚や粘膜に強い刺激を与えます。
●トルエン
トルエンはペンキなどの塗料や
接着剤、殺菌剤等のようなものを
溶かす際に使用されています。
建築で使用した塗料や建材からの
気化により体内に取り込まれます。
人が臭気を感じるのは0.48ppmあたりの
濃度からといわれています。
トルエンは毒性が強く、濃度が高くなると
目や喉に刺激を感じたり、強い吐き気をもよおします。
長期間にわたって体内に取り込んでしまうと、
頭痛・疲労・脱力感などの神経症状や
不整脈を起こすことがあります。
●キシレン
キシレンは無色の透明な液体で、
主に油性の塗料やシンナーなどの
溶剤として使用されています。
濃度が高くなると目や喉に刺激があり、
長期間にわたって取り込むと、
頭痛・めまい・意識低下を引き起こすことがあります。
●スチレン
60ppmで臭気を感じ始め、高濃度になると
目や鼻への刺激、眠気、脱力感、めまいを
引き起こすことがあります。