新築か、中古か。

時代の変化とともに、新築中心の時代から、
最近では、中古住宅を選択肢に入れる人が
増えてきました。

「中古をアレンジする」という価値観も
若い世代を中心に増えています。

新築か、中古かの選択肢に迷った時には、
まず中古住宅を購入する際の、
新築とは異なるチェックポイントを知ることが大切です。

そこで、3つのポイントを紹介しましょう。

【ポイント1】建物の状態を把握しよう
新築とは異なり、すでに建物が完成し、
年月も経っているので、建物の現状を
把握する必要があります。

中古と言っても、築5年と築30年とは大きく違ううえ、
メンテナンス状態によっても大きく異なるため、
物件を見極めるのはとても難しいものです。

戸建ての場合、新築時に役所に提出した建築確認申請書や
検査済書があるか必ず確認を。

そのうえでリフォーム履歴や、築年数、
見た目のバランスをチェックしましょう。

マンションの場合は、外壁の状態や、防犯性、
管理状態などをチェックするとともに、
これまでの修繕内容や、今後の修繕計画も
確認しておきましょう。

1981年6月に建築基準法が改正され、
新耐震基準となりました。

それ以降に確認申請を取得している建物であれば、
新耐震基準が適用されているので、判断の目安になります。

【ポイント2】リフォーム可能か確認しよう
中古の場合、どの程度のリフォームができるかを
把握しておくことが大切です。

特に、リフォームを前提に中古を購入する場合、
自分たちの希望にあうリフォームができるかと、
設計図書の有無を必ず確認しましょう。

また、マンションの場合、規約や建物の制約上、
リフォームできることが限られているので、注意が必要です。

【ポイント3】自分たちの将来を考えよう
この先、何年くらい住み続けたいのか、
リフォームや建て替え、住み替えを考えているか、などにより、
新築か、中古か、ふさわしい選択肢が変わってきます。

購入時の費用だけを比較すれば、
当然中古の方が価格は抑えられますが、
長期的な視点で見ると、中古の方が
メンテナンス費用がかかったり、
早くにリフォームが必要になったりする可能性があります。

また、中古・戸建ての場合、
建て替えできないケースなどもあるので、
将来計画を立てることが非常に重要です。

新築でも中古でも、間取りや構造、設備、周辺環境など、
同じように考えなければならないことは多々あります。

つまり、中古は新築とどう違うのか、
どのようなポイントに気をつけたらよいのかが分かれば、
この選択肢で立ち止まってしまう心配も解消されるでしょう。