コンロから離れるときは必ず消火!

一般住宅で発生した火災原因の
第1位(「放火」を除く)はコンロ火災です。

中でも注意していただきたいのが
「天ぷら火災」です。

例えば、天ぷらを揚げている時に
電話がかかってきた、
あるいは誰かが訪ねてきた等で、
「ちょっとの間だから」と
火を消さずにコンロを離れ、
その間に火が天ぷら油に燃え移る…
というケースです。

天ぷら中に、火をつけたまま
その場を離れるなんて、
あるわけないじゃない!と
思われるかもしれませんね。

ところがある日、家族で夕食に
天ぷらを食べていたときのこと。

天ぷらを揚げていたのは私。
アツアツの揚げたてを、
キッチンから食卓へ運んでいました。

「食卓まで運んで戻ってくるだけだから、
火は消さなくても大丈夫」と
タカをくくっていたところ、
食卓に天ぷらを置こうとして、
お茶のコップを倒してしまい、
テーブルが水びたしに・・・!

慌てた私は、テーブルの掃除に気を取られて、
火をつけたままの天ぷら鍋のことを忘れてしまい、
そのまましばらく放置してしまったのです。

幸い、火事には至りませんでしたが、
まさに、前ページでお話した「ヒヤリハット」。

あのとき以来、どんなに短い時間でも、
火元を離れるときには必ず
火を消すようにしています。

最近、多くのコンロ(ガスコンロ、
IHクッキングヒーター共に)には、
天ぷら油が高温になったら
自動的に加熱を停止する、
天ぷら火災防止機能が搭載されています。

だからといって100%安全が
保証されるわけではありませんが、
ある程度の安心を得られるのは確かでしょう。

この機会にコンロ設備を見直し、
買い換えを検討してはどうでしょうか。