見つけるべき社会資源、作るべき社会資源

人々が個々のニーズを充足するため、
問題を解決するために利用できる
有形無形のあらゆるもののことを「社会資源」といいます。

社会資源とは公的サービスだけでなく、
友人、家族、地域の人、店やグループ、
さまざまな消費サービス、趣味など、
身近にあるどんなものでも対象になります。

さらに、社会資源を発掘し、つながれる自分の能力もまた、
立派な「内的資源」なのです。

私たちは、生きているだけで既に
たくさんの社会資源とつながっており、
求めればさらに多くの社会資源に出会えます。

さらに、一度あきらめたイエ、ムラ、カイシャの縁も
よりよく変えていくことができるはずなのです。

旧来の縁とつながれないという現象面だけを捉えて、
無縁社会」「孤族」という言葉だけが独り歩きしてしまうと、
問題の本質が見えなくなってしまいます。

むしろ、私たちはすでにある社会資源を強化しよう、
新たな社会資源を貪欲に探そう、
まだない社会資源はつくっていこう、という
積極的な発想を持って生きるべきなのではないでしょうか。

そうした姿勢を持てば、人がみな自分らしく、
自由に自分らしい人生を生きていける社会が
実現できるのではないかと思います。