一般的なマンションのモノの置き場所の傾向から見えてくる問題点

一番問題だと思うのは、家族全員が集まり、
食事や勉強をしたりTVを見たりする、
最も使用頻度が高い部屋であるリビングに、
予めモノの置き場所が設けられていないことです。

一番モノが集まるリビング・ダイニングに
置き場所がなければ、片付かないのは
目に見えています。

不動産会社があえて置き場所を作らないのは、
住宅として一番の見せ場となるこの部屋を
より広く見せて、マイホームの夢をかきたてるため、
また、できるだけ建築コストを下げるため、
という両方の理由からだと思われます。

また、家の中の工場である台所ですが、
実際にここでするコトをイメージしてみると、
ご飯を炊く炊飯器や、お惣菜を温める
電子レンジの置き場がありません。
食器置き場も不足しています。

リビング・ダイニング同様家族全員が使う洗面室では、
入浴するために脱衣したのち、洗濯にまわす
衣類の置き場がないことが気になります。
洗濯用品などの置き場所がないのもしかりです。

また廊下に置き場所がないため、
各部屋で共通して使うモノ、
たとえば掃除をするのに必要な掃除機、
洗剤、雑巾、紐、はさみ、ガムテープ、大工道具、
などのモノは、確実に放置されることになります。

玄関はその家の顔です。下足入れだけでは、
子供のベビーカーや三輪車、買い物カート、
ゴルフセットなどが放置されることになり、
煩雑な生活臭が真っ先に、
来客を出迎えることになってしまいます。