1.どう分けるかを決める
親の立場(財産を残す側)の方に向けて記します。
まずは、誰に何を相続させるかを
考えることが必要ですね。
公平に分けるには、金額だけを
考えていてはうまく行きません。
仕事の都合で実家から遠く離れた街に
住んでいる子どもにとっては、
マイホームを相続しても住めないし
管理もできないので困る、という場合もあります。
「まだマイホームを持っていない末っ子に家をあげよう」
「妻の介護をしてくれるであろう娘に多めにあげよう」
「障害があって定職につくのが難しい次男に、
住まいの心配がいらないように家をあげよう」
「マイホームは売って、現金を3人で分けてもらおう」など、
いろいろな考え方があります。
子どもたちの意見も聞いて
決めたほうがよいと思います。
また、夫が死亡して妻が残された場合、
妻が1人で暮らすのか、
子ども夫婦とともに暮らすのかなどによって、
適した分け方が変わってきます。
財産のことだけでなく、生き方暮らし方など
総合的に話し合う必要がありますね。