不動産は税制上は有利な場合が多い

現金や株、債券などの金融資産が
時価で評価される一方、不動産は、
土地は路線化方式か倍率方式、
建物は固定資産税評価額によって算出します。

路線価方式は、路線価が定められている
地域の土地の評価方法です。

路線価をベースに奥行価格補正率や
角地評価等の補正率を勘案して計算します。

倍率方式は、路線価が定められていない
地域の土地の評価方法です。

倍率方式における土地の価額は、
その土地の固定資産税評価額に
一定の倍率を乗じて計算します。

不動産価格の下落によって、時価よりも
路線価が高いケースも一部ではありますが、
路線価は公示地価の8割程度が
目安になっているように実勢価格よりも
都市部では安いケースが多いです。

結果的に時価よりも相続資産の評価額が少なくなり、
現金よりも不動産が相続に有利と言われるゆえんです。

預貯金での利子がほとんどつかないのと違い、
都市部の不動産なら賃料収入として、
いまの相場ならある程度は運用できます
(資産価格の下落リスクはありますが)。

老後の資金や相続資産を増やすといった点でも
評価できます。