その中古マンションは割安?割高?

中古マンションの中には「割安」である、
あるいは「割高」と感じる物件もあります。

このように感じる原因はなんでしょう?

「割安」と感じる物件には、売主が
何らかの事情で売り急いでいるため、
相場より安い価格設定をしているケースが
考えられます。

たとえば、先に購入物件を契約した、
住宅ローンがこの先払っていけなくなった、
自営業の方で事業資金が必要になった、
離婚したなど、売主が早急に
現金を必要としている場合です。

滅多にありませんが自殺や事故があった物件も
「割安」になります。

おおむね「割安」な物件には、何らかの理由があります。

通常は個人の方が売り出すものですから、
投げ売り的なお買い得物件はほとんどないはずです。

逆に割安と感じるものは、その理由を
仲介する不動産会社に尋ねてみましょう。

価格を決定する重要な事項については
告知義務があります。

理由が気にならないものであれば、
安心して物件を検討することができますね。

逆に「割高」になるケースとしては、
売主の設定した価格が高いことが挙げられます。

前ページでお話したとおり、中古マンションの価格は
最終的に売主が決定します。

ですから、仲介の不動産会社が査定した金額よりも
高い売り出し価格を設定することはよくあるのです。

そのマンション周辺の「相場」を考慮した査定金額よりも
高い売り出し価格は、「割高」な価格と感じるでしょう。

そのため販売に時間がかかったり、
販売できずに再度売り出し価格の
見直しを迫られたりします。

中古マンションの価格を決めるさまざまな要素について、
おわかりいただけましたでしょうか。

似たような中古マンションの価格を見たとき、
「その価格の差はどこから生まれるのか」
「その価格は高いのか安いのか、その理由は?」が理解できれば、
実際に中古マンションを購入しようとするときに
きっと役立つはずです。

中古マンションの大きなメリットである「価格」の根拠を知り、
中古マンションへの理解を、ぜひ深めてください。