固定金利と変動金利

住宅ローンの金利のタイプは大きく分けると二つ、
固定金利と変動金利です。

固定金利は当初の金利が完済時まで続くタイプで、
住宅金融支援機構と民間の金融機関が
提携してできた「フラット35」などがあります。

一方の変動金利は、金利が半年毎に
見直されるものが基本型ですが、
民間金融機関では、金利を3年、5年、10年など
一定期間固定するタイプも多くあります。

基本型も、金利は半年毎に見直すが
返済額は5年間一定額とするなど、
金利上昇による家計負担を考慮した
ルールが付いているものがほとんどです。

住宅ローンを少額、しかも短期間で借りるならば、
金利が低い住宅ローンを選べば総返済額を
抑えることが比較的可能でしょうが、
何千万円を20年、30年と借入れる場合は
そう簡単にはいきません。

今の低金利が将来にわたって続く保証はないのです。

現在と将来の家計収支は、様々な
ライフイベントにより変動します。

結婚して、子どもができて、十数年後に
子どもの進学でお金が必要なときに
住宅ローンの金利が上昇しているとどうでしょうか。

その頃に家計収入が増えているとよいのですが、
不確定な要素に期待をかけるのは危険です。

家計の変動要素が多い中、住宅ローンの
変動リスクだけでも固定できると
家計管理がたやすくなります。

これが、住宅ローンの固定金利タイプの魅力です。