まずは家計の見直しから

まわりから言われるまでもなく、
住宅ローンの返済が苦しくなれば
自発的に節約に励んだり、
固定経費の見直しを図ったりする人が大半でしょう。

「○○節約術」といった本も数多く目にします。

私はなかなか実践できませんが、
4人家族で1か月の食費を
数万円浮かせるようなこともできるのだとか。

電気、ガス、水道などのこまめな節約も、
それが重なれば大きな金額になるようですね。

預貯金の取り崩しでしのげるうちに
収入が回復すればまだ良いとして、
収入減が長期化するなら、
さまざまな面で支出を抑えることを
検討しなければなりません。

酒やタバコなどの嗜好品を控えめにすることや、
競馬・競輪・競艇・パチンコ・パチスロなどが好きな人は、
これらと縁を切ることも考えるべきです。

収入が回復するまでは、家族旅行やレジャー、
家族そろっての外食なども回数を
減らさなければなりません。

都市部の市街地で鉄道駅に近いエリアにお住まいなら、
車を手放すことも検討するべきでしょう。

とくにマンション住まいで、敷地外の民間駐車場を借りているような人、
あるいは敷地内でも都心で賃料負担が高いような人にとっては、
その負担がなくなるだけでも大きな効果が生まれます。

生命保険をはじめとして、保険全般について
よく見直すことも必要です。

過大な保障金額になっていないか、
住宅ローンとセットになっている保険と
重複するものはないのか、
不要なオプションプランが付帯していないか、
その保険が本当に必要なものなのかなど、
なかなか分かりづらい部分も多い保険契約ですが、
一つひとつ改めてチェックしてみましょう。

しかし、「節約、節約、何でも節約!」と意識するあまりに
ストレスを溜め込んだり、夫婦仲や家族の関係が
悪くなったりしては困りもの。

同僚や友人、同窓生などとの付き合いを
断ち切ることもできませんし、
子どもにはあまり嫌な思いをさせたくないところです。

「住宅ローンが払えない」という事態に直面しているときは
耐えて我慢することも必要ですが、
予防的な観点からの節約であれば、
無理なくできるところから少しずつ
実践していくことを考えるべきでしょう。