特定調停とは

特定調停とは、簡易裁判所が債務者と債権者との話し合いを仲裁し、
返済条件の軽減などに向けて働きかけていく制度です。
消費者金融などからの借金の場合、過去の返済履歴から、
利息制限法の上限金利(15〜20%)を超えていた部分を引きなおし
元本を再度分割していくことになります。

◆特定調停のメリット・デメリット◆
特定調停の最大のメリットは個人で行えるため
費用が安く行えることが挙げられます。
また、任意整理を行うのと同様に、
どの債権者を対象にするかを選べるため、
不動産や住宅、自動車などの財産を保持できます。

デメリットとしては、特定調停は任意整理に比べて
手続きが煩雑であること、取立て行為が止まるまで時間が掛かること、
過払い請求は別に行う必要があること、
調停が成立しない場合があることなどが挙げられます。
また、調停委員は必ずしも専門家ではないため、
調停が成立しても払い終わっているはずの借金が残っていたり、
利息の割引がされていないなど
債務者に不利な内容になることもあるようです。