相続問題 よくあるご相談

Q.弟の持っていた土地を売却したいのですが、
 相続人となる(5人)が全国に住んでおり、
 連絡も途絶えています。
 どうしたらいいですか?


名東区在住の75歳前後の女性(Aさんとします)から
売却相談がありました。

物件は北区の古い戸建て、所有者はAさんの弟さんです。

その弟さんがお亡くなりになり
奥さんや子供がいなかったため
相続人はAさんと5人のご兄弟となっていました。

生前よりAさんが弟さんの面倒を見ていて、
葬式代も全てAさんが支払っていた為、
他の兄弟もAさんが相続することには納得していました。

ただ、Aさんをはじめみなさん高齢者で
遠方にお住まいの為、
いざ相続登記の準備に入ると
なかなか必要書類がそろいません。

Aさんをお連れしてご兄弟に会いにゆき、
印鑑証明書や実印を頂きました。

一番苦労したのは、四国に在住の妹さんで
「Aさんが相続するのは構わないが
印鑑証明書を渡したり実印を押すのはいやだ」
と言って相続登記に協力してくれません。

最終的にはAさんと四国まで行って、
その妹さんに相続登記の事を納得するまでご説明し、
やっと了解頂いた事があります。

高齢のAさんを連れて住所だけを頼りに
駅でレンタカーを借りて、ナビで
妹さん宅を捜し回った事は今でも覚えています。