非日常のコトを整理する

冠婚葬祭や古くからの因習、
生活習慣をみていきましょう。

これらを自宅でやる機会が多ければ、
コトとモノは増えます。

少なければ当然減ります。

以下に主な生活歳時記をあげます。
1月 正月
3月 ひな祭り
5月 端午の節句、母の日
6月 父の日
7月 七夕
8月 お盆
10月 お月見
12月 クリスマス
その他 誕生会、結婚式、葬式など

最もシンプルなのは、上記の行事を
いっさい家庭内では行わないことです。

内容に応じてホテルやレストランなどの
外の施設に家族、友人などを招いて
行うことで済ませれば、こうしたコトに
付随するモノは自宅に用意する
必要はありません。

たとえば、お正月には
重箱やお屠蘇セットが、
ひな祭りや端午の節句には
お飾り一式が必要です。

ほとんどの行事が1年に1回ですが、
モノは1年365日室内のどこかに
置かれています。

また、そうしたモノには
心がからみついているので、
子供が大きくなって行事を
やらなくなったからといって、
簡単に始末できるものではありません。

こうして捨てられないモノが増えていくのです。

とはいえ、行事をいっさい何もしないのは味気ない。
そこでやる行事、やらない行事を悩みながら
絞り込んでいくわけです。

古く平安時代の公家の生活は、
行事でしばられており、行事の際には、
住宅の全てをそれに提供するような
暮らしが中心でした。

それが鎌倉時代には
公家が行っていた行事を
神社や寺院で行うようになり、
自宅でおおがかりな行事をする
習慣が薄らぎました。

その後も時代を経るごとに、
行事は外の施設で行うようになり、
現代では葬式は斎場、
成人式や結婚式はホテルなどで
執り行われることになりました。

時代とともに生活習慣は
簡素化の方向で変化してきています。

これからマンションを購入するDINKSは、
こうした時代特有の生活習慣をもとに、
行事をどれだけ簡素化するかで、
知恵を絞る必要があります。