ポイントその8 バリアフリー

もしその住まいを終の棲家と考えて購入するなら、
バリアフリーの視点でチェックしましょう。

ですが、それほど神経質になる必要はありません。

手摺などは、健康なうちはあると返ってじゃまなので、
あとから必要なときに取り付ければ良いと考えましょう。

このように後付できるものはいいのですが、
後から改造が困難な部分は購入時にチェックしましょう。

チェックポイントを挙げます。
今回は住戸内部に着目します。

・寝室(ひとつ以上)、トイレ、浴室の広さ
・寝室、トイレ、浴室の位置関係
・廊下などの有効幅員
・便器の形式

もし将来寝たきりになって、
介護を受けるようになったときは、
介護をしてくれる人のためにも、
寝室・浴室・便所などのスペースに
ある程度の広さが必要です。

寝室は洋室にベットのスタイルが好ましいこと、
車椅子のスペースなども考え、
6畳程度以上の広さが必要です。

浴室やトイレも、軽微な改造や、ドアを開け放すことで
介護者のスペースがとれそうか考えます。

廊下の有効幅員は、一本杖を片側にもって
歩くのに必要な有効幅75cm以上、
自走式車椅子の最低通行幅78cm以上が
目安になります。

車椅子対応まで考慮すると、
廊下も部屋の出入口も
ゆったりとしているほうが良いことがわかります。

また、高齢者用の寝室とトイレは近く、
かつリビング・浴室などの生活空間と
同一階にあるほうが良いです。

便器は足腰が弱くなったときに和式では対応しにくく、
腰掛式の便器がよいでしょう。

住戸内に段差はない方がよいのですが、
玄関の上がり框や浴室の出入口などは
たいてい段差がついています。

将来そこに手摺をつけて対応できるかどうかを
確認すると良いでしょう。

高齢者のための改修は、そのとき、どのような
状態になるかによって内容が異なります。

先にも述べましたが、購入するときは、
あとから手を加えにくい部屋の広さや間取り、
位置関係をチェックするようにしましょう。