子どもの負担になることも

子どものためのマイホームが、
いずれ子どもの負担になることもあります。

たとえば相続の際に兄弟のもめごとの原因になることがあります。

ほとんどの家庭は相続税の心配は不要なのですが、
どう分けるかで喧嘩になることが多いのです。

「築数十年の大きな家はあるが、無理してローンを組んだために
現金の貯蓄がほとんどない」という状態が、分け方を一番難しくします。

また、マイホームがあることによって、
簡単には引っ越せなくなるという覚悟もいるかもしれません。

ご近所トラブル、子どもがひどいいじめ被害にあうなど、
こちらに落ち度はなくとも、場合によっては引っ越して
落ち着いて暮らしたいということもあるかもしれません。

でも、持家があると、それは難しいことも。

今はたしかに「買い時」ですけれども、
そういったマネー情報だけにとらわれず、
「不動産を持たないことの身軽さ」と
「持っていることの安心感」とをよく考えて、
決断してほしいと思います。

買うとしても、背伸びしたローンを組まないことです。

相続に関しては、生命保険を活用して
現金を用意して公平な分割をしやすくするほか、
売って分けることを前提にして、
売りやすい場所に買うことも一つです。