室内の温度低減に効果のある”緑のカーテン”

植物は太陽の光に当たって
自分自身の温度が高くなってくると、
私たちが汗をかくのと同じように、
葉っぱから水蒸気を放出します。

これを蒸散作用といいますが、
この時に使われるのが周りの
熱エネルギーです。

つまり葉っぱが水蒸気を出す際に
周りから熱を奪うことで気温を下げてくれる、
というわけです。

緑のカーテンは、この蒸散作用による温度低下と、
住宅への直射日光を遮ることによる温度低下の、
いわば一石二鳥の冷却効果があるものです。

それがひいては、節電対策にも
つながるんですね。

この緑のカーテンを作る方法は、
色々あります。
いくつかご紹介しておきましょう。

まず、住宅の壁にネットなどの補助用資材を設置して、
ここにツル性の植物、例えばアサガオやヘチマ、
キュウリ、ゴーヤなどを絡ませていく方法があります。

仮にアサガオを選んだなら、
見た目の美しさを演出することができますし、
キュウリやゴーヤを選んだなら、
育てて食べるという別の楽しみを
味わうことができます。

また壁に付着する特性を持つ
ツタなどの植物を使えば、
補助用資材を使わなくても、
壁面や窓の前に直接植物を植えることで、
緑のカーテンを作ることができます。

一方、緑のカーテンを作りたい場所に
土が無い場合には、プランター(植木鉢)に植物を植えて、
壁や窓の前に置いてあげればOKです。

毎日の水遣りが必須にはなりますが、
キュウリやゴーヤなどはプランターでも
十分育てることが可能です。

要は植物によって日光を遮り、
建物に陰を作ればいいのですから。

こうした緑のカーテンを、住宅の壁一面、
あるいは南向きもしくは西日が差し込む
窓の前に設置することで、住宅内の室温を下げ、
目にも優しい住宅を演出することができます。